ワンダーミューは谷の底で、大きな体を丸めて横たわっていました。
シクシクめそめそ何日も泣き続けて、涙の池ができていました。
「あたち、もうだめニョ。あたちのふらすあめなんか、だれもよろこんじゃくれないんニョ。」
そこでメイは、ワンダーミューにやさしくやさしく語りかけました。
「どんなヒーローだって、まちがったことをしちゃって落ち込むことはあるわ。
みーんなみんな、完ぺきな人なんていないんだから、ね。」
でもまだワンダーミューはめそめそしています。
すぐ近くではムーンキーベアーズ族が、恵みの雨を降らしてくれるやさしいワンダーミューのために、歌を歌って踊っています。