あとがき
翻訳家、大貫亜美がロドニーさんに初めてお会いしたのは、私の副業でもある(ウソ)PUFFYのビデオ録りで、NYを訪れたときでした。
ロドニーさんは、いわずと知れた、PUFFYのジャケットを描いてくださっているいい人で、アトリエ兼自宅にも快く迎えてくれました。
すると、あーらビックリ。お家の中は、えらいこっちゃの大パーティ。子供達(カワイイ双子の女のコ!)の部屋の階段から、キッチンの戸棚の取手まで、すべて手づくり。キレイな色と楽しい形がなんともいえませんでした。家族と一緒のロドニーさんは、とても良きパパであります。良きパパであるが故に、子供の喜ぶカワイイ作品が生まれるのではないでしょうか。
さて、今回私が翻訳させていただいた陰には、私のウサギ好きがございます。
この『サンダーバニー』の制作途中のものをロドニーさん宅で拝見したときは、大騒ぎして帰りました。それからというもの、ロドニーさんは何かあるたびにウサギを描いてくれます。
ウフ。
中でもこの『サンダーバニー』は、ロドニーさんから、私だけでなく世界中の人達への最高の贈りものといえるでしょう。
今回、翻訳という重大な使命を受けたのはウサギが好き! ということと『サンダーバニー』の日本版が少しでも早く見たいという気持ちからでした。自分が書くことまでは考えてないまま、゛ウサギウサギ″と思っていました。
そして責任の重さは翻訳し始めて、やってきました。
私には、忘れられない絵本があります。小さい頃、夢中で読んだお気に入りの
絵本。今でも読むと、わくわくします。何度も読んだはずなのに。この本も、今の子供達にとってそんな1冊になり得るのです。
ロドニーさんの素敵な絵を見ながら、私の翻訳を読む。
すごいことです。私なりに精一杯やってみたつもりです。
ロドニーさんのこの絵本が、子供達にとって
忘れられない1冊になりますように。
(大貫亜美)