エレメンタル
わたしが描いてきたものは、
動物
風景
人物
立体作品もつくりあげた。
(時は流れ、ようやくわかってきた…)
その動物-風景-人物はシンボルだったと。
文字は言葉のためのシンボルであり、
アイデアのための言葉のシンボル。
人物はどんなシンボルだったかというと、
愉快
当惑
信頼
謙虚
複雑
簡素
空想
陽気
寛大
それらのシンボルから自分を解き放ち、
直接的に抽象的な要素(エレメント)で表現することによって
自分らしい作品になると考えた。
探し求めたいものは、
大切なものはなに?
美しいものはなに?
どうすれば自分が役に立つの? ということ。
知識を身につけたい。
彼らの作品を振り返る必要があった。
カンディンスキー
ミロ
カルダー
ノグチ
ガストン
へリング
彼らが追求した生き方を私は追随するだろう。
美術館に立ち返って研究しようと思うのは、
ヨーロッパのアンティーク
アメリカのフォークアート
中央アメリカの彫刻
アメリカン・インディアンのデザイン
太平洋の島々のアート
日本の伝統芸術
過去におけるそれらのどこが素晴らしいのかを理解するようにしている。
鮮やかな色を使うのは、
空想的な機械
木の立体物
変わったおもちゃ
大ざっぱな陶芸
神秘的な神殿
快活な線画
大きな油絵
音楽
創作過程で身にしみて感じることは、
かけがえのない自然に頼りきっているわたし。それは、
太陽の光はわたしたちの源
水は陸地を形作り、わたしたちを養う
空気は生命の媒体
天候は規則を定める
地球はわたしたちを支え
重力はわたしたちをしっかり抱きしめ
動物はわたしたちに自らを省みることを教える
頼りきっている、かけがえのない人々、それは、
気づかい
与える
笑い
正しい
教え
愛
それらの要素(エレメント)のすべて
わたしが賛美したいもの。 |